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師崎港で落とし込み&前打ち

2018/08/09 カテゴリ: 波止釣/その他釣行記

身近な波止釣りを目一杯楽しまれる名人。当社T&Aの中村輝夫氏より、今回は師崎港に釣行。

是非ご参照下さい。

釣行日:平成30年6月

場所:師崎港

渡船:- TEL:-

対象魚:チヌ 天候/波/潮:-/-/-

釣果:チヌ2枚

タックル:(ロッド)PROUDIA 一文字クロダイ

釣行記:

毎日、毎日暑い日が続き炎天下の釣りは厳しいですね。この歳ですので体力の限界があります。そこで今回の休みは3時間程度久しぶりに前打ちでもしようかと思い、Uガイドロッドを出してみました。もちろんPROUDIA 一文字クロダイ5.4~6.3mを使用しました
ここの所、紀州釣りばかりやっていたのが仇となっているようで、前打ち、落とし込みは何処でチヌが釣れているにかサッパリ分からづじまいの現在。
ではどこで竿を出そうと思案していると、やはり困った時の師崎港が浮かんだのでした。
そこで8月早々午前5時師崎港へと向かったのでした。
 
30分程で師崎港有料駐車場に到着したのですが、やはり夏休みだけあって駐車場は満車状態。
その中で奥の方に空いているところがあったので何とか止めることが出来たので一安心です。
久しぶりに手にするUガイドロッド第一印象は『竿が軽い』事にびっくりですね。
まずはシンプルなタックル準備を済ませ、道具はすべて腰回りに集結。
このスタイルで台船前に移動したのですが、見て驚きです
いつもそこにあるはずの台船が無いのです。
よくよく見るとなんと海に沈んでいるではないですか。
 
名鉄職員の方がいたので事情を聴くと台風12号でやられたらしいとの事。
海水も結構かぶっていたそうです。
チヌ狙いの1級ポイント台船が無いとは困りましたね、仕方なく隣りの台船に移動です。
が、ここの台船回りは、まず、チェーンが多く沈んでいるしその周りは係船ロープや沈みロープなどがと到るところに点在していて、たとえここでチヌを掛けたとしても引きずり込まれた瞬間ライントラブルになる事間違いなしの所なのです。
 
いやぁ~参りましたね。今年は台船が無いので、『困った時の師崎港』が成立出来ないという事です。
 
そんなこんなで、今から場所変えするのもと思いとりあえず今の台船狙いでスタートとして狭いポイントに向かって仕掛けを振り込みます。
 
付けエサのカニがユラユラと落ちて行くように演出しながらアタリを待っていますが、ここの台船にはチヌはいない様です。
まったく反応が出ません。
そこで次に選んだのはPILOTの台船。
船がいなければ最高のポイントですが、しっかり船は係船されていましたね。
仕方なく、一点集中ロープとチェーンの隙間に仕掛けを置くように振り込むのです。
ラインがゆっくり沈んで行くのを目で追っていった時、いきなりスーッとラインが走りました。
 
これぞ走りのアタリです。ですが、投入した所はアワセを入れれない程込み合っている場所なので竿先を持ち込まれるのを待ってからラインを止め竿先の曲がりだけで掛けたのです。
 
当然強烈なパワーで竿先がおじぎをして引きずり込まれます。
ここはラインを出さず我慢したいのですが2番目の竿が折れそうな状態なのでそれは無理。
少しラインを出しては止める。しかし何ともならない程竿が折れんばかりの強烈な引き込みを両腕で耐える事しばし。
 
だが、チヌも必死。台船下へと一気に移動したのでした。
竿先を海中に沈めたいのですがチェーンに阻止されていてその竿も沈める事が出来きません。
仕方なくラインを出してしまったんです。するとラインがスレル音、イヤな音が竿を通して伝わって来た瞬間これは切れるな!と想像した矢先プ~ンでライントラブルでバラシとなりました。
 
サイズ的に40㎝オーバーは間違いないでしょうね。
残念だとは思うのですがピンポイント狙いで落としているのでこればかりは仕方ないです。
取れればラッキーと思うしかないのだ。
 
今シーズン初のロッドを手にしてチヌを掛けたのでチヌはいる事がわかった、しかし取れない所で掛けても面白くないので、場所移動。
 
今度は少し遠目を狙い船とロープの隙間を攻めてみる事にした。
ここで掛かった時は手前に走られるとロープが障害物になりこれも取れない状況が固い。
沖に走ってもらうよう竿操作が必要になるだろう。
 
色々と考えていたその時、アタリが出たのです。
竿先に「コン」と響くアタリに速攻アワセを入れると台船下に真っ先に逃げ込もうとしたのですがこれは想定内、ここでラインを出してしまうと台船にスレて速攻バラシになる事間違いなし。ここは耐える事が必要だ。
すると偶然なのかわからないが運よく船の下に移動してくれたのです。
 
これはチャンスと見て、すぐにラインを出さないまま私自身右に移動、これに合わせてチヌは沖に走ってくれたのでした。「ヨッシャァ~もらったぁ~もう安心だ~」とつぶやきが・・・・
 
久しぶりのUガイドロッドでのやり取りが新鮮に思えて楽しいでしたね。
引きを十分楽しんで差し出したタモ網に納まったのは46㎝。
CIMG0160
 
仕掛けを作り直して、カニエサを付け投入。
底にカニエサが到着したのをラインの張り方でおおよその検討がつき誘いを入れるとコツコツと竿先にアタリが出たのでアワセを入れましたが反応が・・・ない。エサを付け直し投入。またコツンと来たので速攻アワセを入れると今度はしっかりとした引き込みが竿に伝わって来たのですがパワーが弱いのでチヌではありません。
浮かせるとヒガンフグでした。
 
再度投入。同じアタリ、ヒット。こんな事を数十回繰り返しとうとうカニエサも残り2匹になっちゃいました。
その残り2匹のうちの1匹のカニを付け投入。するとどうした事でしょう?フグアタリがピタリとやんだのです。
仕掛けを回収してカニエサを確認するとなんと潰されているではないか、いる!そこにチヌがいるはずです。最後の1匹のカニを付けラストトライだぁ~~!
 
投入後ラインの張りを見ながら落として行くと、かすかに竿先がおじぎをしたのです。アワセた瞬間ズシリとした重みを感じたところでガッチリ針掛りしたはず。
再度強烈な引き込みで竿が弧を描いたのです。来ました。来ましたよ。
今度のやり取りは楽勝ですね、沈み台船からクロダイを離せればまずライントラブルもなくタモ網に納まってくれるでしょ。
そして十分引きを楽しんでから、ネットIN。
CIMG0172
 
今回初の前打ちで釣れたので次回も楽しみとしたいのだが、台船が沈んでしまっては・・・少々残念で仕方がありませんが
 
私にでもチヌが釣れた事で、これからの落とし込み&前打ちは面白くなる事でしょう。
CIMG0164
 
ただ、暑さとの戦いがありますので、熱中症には気を付けて水分だけは十分取って下さい。                             
 
 
なかむら てるお

…ご寄稿ありがとうございました。

久しぶりの落し込みで良いのが揚がりましたね。

また、釣果情報おまちしております。

(開発部 高木)